2022年6月11日(土)
吉見町民体育館にて「第17回 埼玉県道場少年剣道選手権大会(個人戦)」が開催されました。
午前小学生、午後中学生の入替制です。
久喜剣友会からは小学生3名、中学生3名が出場しました。
埼玉県内の各道場から選抜された強豪選手の集まる非常にレベルの高い大会です。
小学生の部
午前の小学生の部には、凛(小5)、千代(小4)、遥一(小4)が出場しました。
5月14日(土)に同会場で行われた団体戦にこのメンバーで出場し、見事一回戦を突破することができました。
まだまだ対外試合の経験が少ないのですが、レベルの高い大会で勝てたのは大きな自信に繋がったと思います。
個人戦も自分の持ち味を発揮して頑張ってもらいたいところです。
小学生女子個人戦
小学生女子個人戦には凛(小5)が出場しました。
人一倍負けず嫌いで気持ちの強い凛。
試合前は気合が入っているように思えましたが、いざ試合が始まると緊張からか積極的に欠ける試合展開。
凛らしくない。
いつもの凛なら互角に戦えたように思えましたが、面と胴をもらって二本負け。
思い切って前に出られず、中途半端な打ちになってしまったところを打たれました。
「(気持ちで)押された。前に出れなかった。」
悔し涙を流しながらも冷静に自分の試合を分析出来ていました。
小学生低学年個人戦
小学生低学年個人戦(男女混合)は千代(小4)と遥一(小4)の2名が出場しました。
まずは遥一の試合。
最近相手をよく見て技の尽きたところなども打てるようになってきた遥一。
試合の順番を待ってる間もかなり緊張しているのが分かりました。
開始早々に面を取られてしまい動揺したのか、技を出すことが出来ずに二本目も受けに回ったところに面を取られてしまいました。
悔し涙を流しながら「打てなかった…」と自分の試合を振り返っていました。
実力が発揮できないまま試合が終わってしまい、相当悔しかったのだと思います。
続いて千代の試合。
色々な技が出せるようになってきた千代。
積極的に技を出し、千代らしく戦っていました。
抜き胴惜しい!
積極的に攻め、面を先取しました!
優勢に試合を進めていましたが、小手に行ったところを面に乗られて取り返されてしまいました。
1対1の勝負になり、抜き胴や引き面など惜しい技がいくつもありましたがどれも旗が一本しか上がらず…。
面で勝負すれば分があったと思いますが、また小手に出てしまい二本目と同じように面に乗られて逆転負け。
試合の内容は非常に良かっただけに残念。
「何本も当たってるのに旗が上がらなかった」
と悔し涙を流した千代。
本人もこれは決まった!と思える技が何本もあったのでしょう。
「相撲に勝って勝負に負ける」という言葉があるように、剣道の内容では勝っていたけど試合という勝負には負けてしまった。
試合の難しさ、勝負の厳しさを経験できたのではないかと思います。
小学生の部 総評
結果としては残念ながら3人とも1回戦敗退でした。
強豪選手がひしめく県大会レベルの大会に初めて出場し、場の空気に飲まれている感がありましたが、対外試合の経験がほとんど無い子達ですからよく頑張ったと思います。
3人とも試合に負けて悔し涙を流しましたが、普段の稽古から「強くなりたい」「試合に勝ちたい」という思いを持って、一生懸命努力しているからこそ流れる涙です。
それぞれに色んな思いがあると思いますが、今回の試合を通じて得たものは大きかったんじゃないかと思います。
3人とも決勝戦まで強い選手の試合を真剣な眼差しで見つめていました。
強い選手の試合を見て学び、自分で考え、真似をする。
それが出来る子は必ず強くなります。
まだまだこれから。
来年は勝てるようにこの悔しさを忘れずにこれからも稽古に励んでもらいたいと思います。
中学生の部
午後からの中学生の個人戦には、愛澄(中1)、祐斗(中1)、佑成(中1)の3名が出場しました。
中学生女子個人戦
中学生女子個人戦には愛澄が出場しました。
小柄ながら伸びのある面が持ち味の愛澄。
相手の振り返り際を追い込んで思い切った面が得意。
第2試合で開会式が終了し試合場に移動している間に第1試合が始まってしまいバタバタ。
面を付け終わったらすぐ試合という状況でした。
しかし今日はあまり愛澄らしさが見られない。
技を出しても体が前に出ていない。
途中いいタイミングで小手を捉えるも体が止まってしまい1本にならず。
結果、面を2本もらって初戦敗退。
開会式直後に慌ただしく試合が始まってしまったので気持ちを作る時間がなかったのかもしれません。
中学生男子個人戦
祐斗は愛澄と同じコートの第3試合。
小学1年生から剣道を始め、実績も試合経験も豊富な祐斗。
剣道の強豪中学に進学し部活で強い先輩や同級生に揉まれているだけあって、ちょっと見ない間に逞しくなった印象を受けました。
相手の選手は体も大きく強かったですが、さすが祐斗、なかなか渡り合えてる。
しかし相手の方が先の気持ちが強く、仕掛けが早い。
下を攻められてからの面、上を攻められて手元が浮いたところに小手をもらって2本負け。
最後は佑成の試合。
小学生時代は怪我で思うように稽古が出来ない時期がありましたが、中学生になっても剣道を続けてくれて嬉しいです。
相手は強豪道場の選手。
やはり強豪道場の選手はスピード感が違う。
無駄な動きが無く、機と見るとスパーンと飛んでくる。
面を2本もらって2本負け。
「めっちゃくちゃ面が早かった!」と、何だか嬉しそうに言う佑成。
負けた悔しさより強い選手と試合をして、その技の凄さを身を持って体験できたのが嬉しかったのではないかと思います。
中学生の部 総評
中学生も残念ながら3人とも1回戦敗退でした。
3人とも試合順が早くバタバタと試合が始まったので気持ちが作れなかった部分もあったかもしれませんが、自分の試合を振り返り敗因や反省点がちゃんと分かっていました。
中学生の3人も決勝戦まで強い選手の試合を見てしっかり研究していました。
他所の道場は2~3年生がメインで出場しているかと思いますが、うちは全員1年生。
中学生の1~2学年の差は体格面でも技術面でも大きいです。
この経験を来年、再来年に繋げて欲しいと思います。
選手の皆さん、お疲れ様でした。
最後に審判・監督の先生方、保護者の皆様、ご協力ありがとうございました。